管理職も背中を押してほしい時がある

外資系企業にてご活躍のマネージャーの意思決定に伴走しました。
テーマは、ある業務領域の方向性について、A案・B案どちらを選択するかです。

客観的に聴くとわかること

客観的に聞いてると、明らかに良いのはB案です。
でもA案に未練、というか言葉にならない何かの引っかかりがありそうです。
だから決めることを先延ばしにして、立ち止まっていらっしゃるご様子。


ご自身も、薄々気付いているようですが、
A案を捨てることへの引っ掛かりに、正面から向き合い、言語化されていません。
改めてA案に対する考え、思いを吐露していただくと、
どうもその引っ掛かりは上長とのちょっとした意見相違(以下 〇〇と表記)のようです。

すると突然 こんな一言が


「齋藤さんは率直にどう思いますか? 意見聞かせてください」

なので、率直にここまで感じたことを伝えました。

「客観的には明らかにB案だと感じました。
ただ〇〇が要因で決断しきれていないように見えます。
私が近しい友達だったら、明らかにBじゃん。
でも〇〇もちゃんと解消しなよ、って言います」

すると、お顔がパーッと明るく笑顔になり、
「ですよねー! 私も薄々気付いてました!」

頭でわかっていても決められない時もある

頭でわかっているのに、心に何かモヤモヤと気になることがある。
そのため、決められない、行動に移せないこともあります。
最近 管理職(特に女性、同年代)を伴走してると、
「率直に意見を聞かせてください」
と言われることがあります。(多くはありませんが…)

コーチングは基本的にご本人が意思決定することをサポートする関わり。
意見やアドバイスを積極的にするものではありません。
が、相手が心の中で決めている選択に覚悟を決めるため、
そっと背中を押す声掛けも時には必要かもしれない、
そんな風に感じた瞬間でした。

  Cheer Coachのコーチング